男性特有の癌のひとつである精巣癌。
精巣癌は治りやすい癌だといわれていますが、進行の早い癌でもあり、早期発見と早期治療が重要になります。
精巣癌は20~30代の若い男性に多く、40歳未満の患者は全体の70%にも及びます。
症状として痛みや発熱を伴わないので、多くの場合は睾丸の肥大で気づきます。
精巣癌は大きく分けてセミノーマと非セミノーマの2種類があります。
癌の組織がセミノーマ(精上皮腫)のみである場合をセミノーマ、それ以外の組織が含まれる場合を非セミノーマと呼んできます。
精巣癌の治療はセミノーマと非セミノーマそれぞれ方法が異なります。
セミノーマは精巣癌全体の70%を占めており、抗がん剤を投与する化学療法と、放射線療法の両方が有効です。一般的にセミノーマの精巣癌は複数の抗がん剤を組み合わせた治療を行います。しかし、転移がない、もしくは少ない場合は局所的な放射線療法のみで根治することもあります。
もし転移が確認されていれば、全身に広がっている可能性があるので全身化学療法を行います。
セミノーマの精巣癌の場合は転移が確認されても80%以上で根治が可能と言われています。
非セミノーマの治療は、放射線療法が有効ではないので、化学療法を中心に行われます。リンパ節切除などの外科療法と併用すれば、70~80%で根治が可能です。
抗がん剤の副作用として男性不妊が起こることもあり、場合によっては精子の凍結保存も行われます。
早期発見が治療のカギとなりますので、睾丸の異状を自分でチェックすることが大切です。